COLUMN コラム
-
基礎工事の流れ(工程)をご紹介します
2020.08.06 -
現在、住宅建築の基礎工事に一番多く取り入れられているベタ基礎工事ですが、
建物が建つと見えなくなってしまう部分であり
安全かつ、正確に基礎工事をできたかどうかを判断することも非常に難しい部分になります。
木造住宅新築の場合、強度、制度の高い基礎が完成しなくてはなりません。
当社では施主様のお住いの安全安心をお約束し、長い期間快適な住まいとしてご利用いただくため
徹底した安全管理、品質管理、施工管理を行っております。
当社の基礎工事の工程は次の通りです。
・水盛り遣り方
柱や壁の中心や基準となる水平を出し、基礎根切りの深さと基礎の高さを決めます。
工事着手前に建物の正確な位置を出す作業。
近年は、「レーザーレベル」を用いることでより正確な位置を割り出します。
・根切り
地盤を掘削する。整地した敷地に、配置図を基準にロープや縄を使って住宅の外周を出すことを地縄出し(または地縄張り)といいます。
ポイントは平滑になっているか。凸凹になっていると、その上の基礎も制度が悪くなります。
また寒い地域では凍結深度まで基礎の底をが下げる必要があります。それは凍結による影響を防ぐためです。
このように住宅を建てる地域によっても基礎工事は変わってまいります。
・砕石地業、転圧
基礎形状に合わせて地面を掘削し、砕石を敷きと転圧を行い基礎の基礎作りを行います。
・防湿シート敷と捨てコンクリート
地面からの湿気が基礎に侵入しないよう防湿シートを敷き、基礎形状を正確に造成するために捨てコンを外周部に施工します。
捨てコンクリートは以下の役割を持っています。
・基礎コンクリート形成に必要な型枠の土台(安定・正確性を確保)
・防湿シートの固定と密封
ここからいよいよ本格的なベタ基礎工事に入ります。
・基礎配筋
基礎配筋とは、基礎の鉄筋部分を組む工程で、通常は2、3日程度掛かります。
基礎配筋には設計強度を出すため、それに則った配筋が必要です。配筋検査を実施
します。
【チェックポイント】
・図面通りの鉄筋の太さがあるか
・鉄筋の網目幅のチェック
・鉄筋のかぶり厚さの確認
・スペーサーがさびない素材か
・型枠とスキマ(かぶり厚さ)のチェック
・鉄筋の定着の長さの確認(鉄筋が短い場合継ぎ足した継ぎ足し部分のかぶりの長さ)
・防湿シートの確認(破れやスキマなどがないか)
・捨てコン厚さの確認
などがあります。
図面通りに工事が進んでいるかを確認することが、重要になります。ご不明な点は遠慮なくお尋ねください!
・型枠設置
はじめに基礎の床ベースにコンクリートを打設しますが、このときに打ったコンク
リートが建物の外周に流れ出ないよう、基礎外周にも型枠を組み立てます。
・生コンクリート打設(床ベース)
配筋検査が終了したら、いよいよ生コンを床ベース部分に打設します。
品質管理の為、配合を確認しスランプ、塩化物の含有量、空気量などを検査します。
天候はコンクリートの強度を左右するので重要視します。
また気温によっても強度が変わる為、寒い日には増量するなど夏場と冬場でで配合を調整しています。
注入された生コンを平板に均すのは基礎の職人の役割になります。
・アンカーボルト設置
基礎とその上に載る土台を結びつなぎとめる役割です。コンクリートが流し込まれて固まってしまうと
手直しができません。
【チェックポイント】
・アンカーボルトに偏りがないか
・アンカーボルトの間隔は2.7m以内か(公庫基準が2.7m以内)
・生コン打設(基礎立上り)
基礎の立上りの部分にコンクリートを隅々に流し込みます。バイブレーターとい
う棒状の機械で、生コン内に振動を与えることで気泡の脱泡を促し、コンクリート
の強度を高めます。
基礎立ち上がり部の水平を出すため、レベラーとよばれる専用のモルタルを基礎の天端に施工します。
・養生、型バラシ
基礎を長持ちさせるために、ある一定期間、休ませておきます。
工期の問題で、この期間を短縮することは決してしてはいけません。建築工事標準
仕様書には、5日間となっています。夏場の気温が高い季節でも3日間は養生しま
す。正しく養生をして長持ちする基礎に仕上げます。
・仕上がり
ここまでの工程が順調にいくと、
このようなきれいな基礎が出来上がります。
これなら上にどんな建物が載っても安心です。
長く住まわれる大切な住宅ですので
基礎工事の間に現場見学されることを是非ともお勧めいたします。
基礎工事に難する疑問や相談は宮博工務店までお気軽にご連絡ください。