増築について(増築工事)

前のコラムでは、サンルームやテラス囲いのお話をいたしました。

最近の増築工事をご紹介したく、増築についてお伝えしたいと思います。

増築とは、その建物の床面積を増やすことをいいます。

一般的に増築というと、既存の建物の一部を大きく広げたり、平屋の建物を二階建てに変えたりするイメージをする方が多いかと思いますが、敷地内に別の建物を建てることも増築と呼びます。ちなみに、床面積を変えずに間取りを変えたりすることを改築と呼び、内装、外装を変えたりすることを改装といいます。

増築の場合、内容により、建築確認申請が必要になる場合があります。

例えば、増築部分が10㎡以下では不要なことが多いですが、建築計画の敷地が「防火地域」、「準防火地域」に指定されている場合は、わずか1㎡であっても建築確認申請が必要になります。計画地が指定されているかどうかは、行政機関に問い合わせるか、自治体のウェブサイトでも確認できる場合があります。

まれに、計画地の用途が指定されていないこともあります。このような都市計画区域外では、10㎡を超えても確認申請をせずに工事ができます。

また、一見、建物と判断しにくいカーポートやコンテナのようなものの設置でも、10㎡以上の広さのものは、申請が必要になります。

増築は、法に関わることが多いので、まずは、建築士など専門の方へ相談されると良いでしょう。

今回、お客様のご要望は、ダイニングを庭の方へ広げ、寛げる空間を増やすことでした。

地域、面積ともに、確認申請は必要なく、工事ができました。

内装は、木板を貼り、床は板目のフローリングを貼り、コテージのようなイメージに仕上げました。ダイニングとは少し違う雰囲気が広がることで、リビングとして寛げる空間になりました。ダイニングとの仕切りとして、スクリーンウォールを取付け、冷暖房を完備しました。天井に洗濯干しの金具を設置し、雨天は洗濯物を干すなど、活用の幅は広がります。

ちなみに、物干しの金具は川口技研「ホシクリーン」を取り付けています。使わないときは、フックや竿は取り外しておくことができるので、天井もスッキリします。

また、これを機に、お庭も整え、外から見ても、明るく、かわいらしい素敵な空間が完成し、お客様には大変喜んでいただけました。

当社では一級建築士が様々なご相談を賜りますので、お気軽にお問い合わせください。