新築住宅に使用する木材 (適材適所)

新築木造住宅に使う構造材には、耐荷、耐水、耐湿に優れ、シロアリなどの虫にも強いヒノキやヒバなどが適しますが、他の部分についてはどうでしょうか。

当社では、土台と柱はヒノキの無垢材を使用しますが、梁には米松を使います。

 

米松はアメリカやカナダで伐採され輸入されており、輸入量は非常に多いです。

また、輸入の歴史も古く明治時代から続いています。

特徴は硬く耐朽性に優れ、大径で長い材が得られるので、梁などに好適な木材です。

【米松】
曲げ強度:780kgf/cm2
圧縮強度:420kgf/cm2
曲げ弾性率:1300000kgf/cm2
せん断強度:80kgf/cm2
対腐朽:中

参考までに様々な樹木の強度を紹介しているサイトをご紹介いたします。

 樹木別強度一覧表はこちら ※参考リンク © FAIRWOOD PARTNERS

使用する木材に杉もありますが、杉は構造材から造作材まで様々な用途に使われます。

杉は柔らかく、触れると温かみのある木材です。木の中心部の心材は、強く耐朽性もあるので柱などにも使います。

広葉樹に比べると保温性も良いので、床材に使うと、冬は温かく過ごせるでしょう。

 【杉】

曲げ強度:660kgf/cm2
圧縮強度:340kgf/cm2
曲げ弾性率:800000kgf/cm2
せん断強度:80kgf/cm2
対腐朽:中

 

木材には、表面に見えるもの、壁に隠れて見えないものがありますが、お客様のご要望に沿いながら、より安全に長く住める、また季節を感じ、やすらげる住宅を作り上げていくには、それぞれに適した木材を選びもとても大切なことと言えます。