COLUMN コラム
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断熱工事で住まいの快適さが大きく変わります
2020.11.07 -
木造住宅を建築する際に、より快適な住まいにするために
コラムにて快適な住まいの必要な要素をご紹介してまいりましたが、今回は断熱についてお話しさせていただきます。
断熱は、夏場などは外の熱が家の中に入らないように、逆に冬場などにはせっかく温めた室内の熱を外に逃がさないようにすることを目的に施す工事です。
断熱工事を的確に施すことで、室内に温度差によるカビや結露ができにくくし、外気が伝わりにくいことで冷暖房効果もあがります。そのことで光熱費の削減にもつながるという良いことばかりであります。
この断熱工事ですが木造住宅の場合大きく分けて2種類あります。
「充填断熱」と「外張断熱」です。
それぞれ特徴がありますので、建築する地域の気候やお施主様のご要望に合わせ選択します。一般的には「充填断熱工法が」を用いることが多いです。
当社でも、近年は「充填断熱工法」を施工することが多く、主に吹付ける発泡タイプの断熱材を用いています。スペースを新たに設ける必要がなく、敷地面積に影響を与えない、グラスウールなどの素材を用いることで火に強い特徴などがございます。
充填断熱工法
外張断熱
柱などの構造材の間に断熱材を
充填する方法◆断熱材:グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、吹付硬質ウレタンフォームなど
【メリット】
◎断熱性能が同等ならば、
外張断熱に比べコストが安い。◎経年劣化しにくく、性能が安定
している。【注意点】
▲建物の軸組や構造材の部分が全く断熱されないため、結露が起きないよう施工に注意が必要。
柱などの構造材の外側を断熱材で
くるむ方法◆断熱材:硬質ウレタンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなど
【メリット】
◎建物全体を断熱材で覆うため、
気密性が高くなる◎結露が起きにくく、防湿性が高いため、柱などの構造体が痛みにくい。
【注意点】
▲建築コストが高い。
▲高気密高断熱になりやすいので
換気計画が必要。▲寒冷地での建築に向いている。
断熱は、屋根・外壁。床だけではなく、以前のコラムに挙げたように、窓などの開口部の断熱も大切になってきます。
しっかり断熱することで、冷房、暖房の使用を抑えられ、快適な室内を保ちつつも、地球環境にも優しい住宅を目指せます。