COLUMN コラム
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皆様の大切な家を守る屋根のお話 屋根の素材編
2020.04.14 -
今回も前回に引き続き、屋根のお話しをいたします。
屋根は風雨から住宅を守る大事な部位です
〇居住性(快適性とも言えます)・・・夏季→暑さ・冬季→寒さ 雨音 etc.
〇耐久性(持続性とも言えます)・・・経年による劣化、色あせ、変化、etc.
大切な住宅を守る重要な役割をしている屋根ですので、しっかりとご検討してください!
昨今の屋根素材は種類が様々あり、それぞれの特徴、違いがあります。
住環境にも大きく影響する屋根について、お話ししてみたいと思います。
屋根材の種類を大きく分けると、3つ(粘土瓦類は2種に分けられます)になります。
【粘土瓦類】
▶陶器瓦→素材である粘土で瓦の形にかたどり、釉薬(うわ薬)をかけて、高温で焼き上げる
▶いぶし瓦→素材の粘土で瓦の形に整え素焼きし燻化工程したものを特殊な塗装を施し使用
【スレート類】
▶天然スレートと人造スレートの2種あり。人造のスレートが一般的に多く普及しています
【金属板類】
▶薄くて軽い金属製の屋根材のこと。
一般的には細長い平板状で葺くものですが、和瓦風に成型された製品もある。前回は屋根のメンテナンスのお話を書かせていただきましたが、
メンテナンスはそれなりに費用も掛かり、どうしても頻繁には頼みずらいものです。
そこで素材自体の耐久性が重要になってきますが
この3種類の中で最も耐久年数が長いのは「粘土」で作られた瓦です。
瓦は、表面にガラス質の釉薬が塗られた釉薬瓦と、薬を塗らず焼いた無釉瓦やいぶし瓦等があります。
どちらも粘土を瓦の形状にして高温度で焼成して作られたものです。
「粘土瓦類」の屋根材は耐久性に優れています。種類や環境によって変わりますが、平均で50年以上、長ければ100年以上持つとも言われています。
また、厚みがあるため、断熱・遮熱性、遮音性に優れているのも特徴です。瓦は断熱・遮熱性能によって断熱材が不要とも言われるほどです。
そして、重量があるため強風や暴風にさらされても落ちにくいので、台風が多い日本の気象にはあっている屋根材といえます。
また、メンテナンスの面で言えば、どこか破損してもその部分だけ数枚を交換すれば良いこともあり、修繕費用が抑えられます。経年劣化による変色や劣化がほとんどないため、メンテナンスの手間もほとんどかかりません。瓦は、日本の風土に合う、とても優れた屋根材の一つと言えます。
続けて、「スレート類」についてです。
「スレート類」には天然のものと、繊維材料を混ぜ込んだセメントを成形した板状の合成スレートの表面に塗装を施した「化粧石綿スレート」の2種類があります。
天然のものは、粘板岩(主に玄昌石)をうすく板状に加工したものです。天然なものなので、全く同じものがなく、自然な風合いがとても趣のある屋根に仕上がりますが、高価なものとなります。
化粧石綿スレートは不燃材料であるため耐火性に優れ、薄型で軽量なので、耐震性能があります。水が浸透しやすい性質であるため、カビやコケが生えてしまわないよう防水加工が必要です。防水加工は経年劣化で効果が薄れてくるので、防水性能についても、定期的なメンテナンスが必要になります。
次に「金属板類」についてです。
ごく薄い金属板を様々な形状に加工して屋根を葺きます。軽量で建物の構造的負担が小さい事、運搬しやすく施工性が良いことなどのメリットがあります。逆に熱伝導率が良いため断熱性が悪いこと、硬く薄いため遮音性に欠けるなどの欠点があります。主に屋根材として、銅板や鉄を基材とするガルバリウム鋼板がよく利用されています。アルミやステンレスなども屋根材として商品化されています。
このように各素材には長短それぞれの特徴があります。
屋根に関しては【事後修繕】が一般的になっておりますが、
起こった被害をすぐに対応しないとならない為、
施工業者が進めるまま工事が進んでしまうことが多い実情です。
そのような事態を少しでも避けるためには
屋根材のことをしっかり理解して検討されることをお勧めします。
リフォームや、建て替えの機会に外的要因から家を守ってくれる屋根材については
こだわっていただきたい。
当工務店では屋根まつわる疑問、相談など随時お受けしておりますので
是非ともお気軽にお問合せください。
八王子市で屋根工事なら 有限会社宮博工務店